日本人の口内環境は

残念ながら、世界レベルでみると非常に遅れています

ペンシルバニア大学のあるフィラデルフィア


■ 在日30年以上のアメリカ人女性の「日本に来て驚いたこと」

■ 予防先進国・欧米の子どもの歯科事情

■ 在日欧米人が「日本人はオーラルケアを改善してほしい」

■ 留学で初めてわかる!日本人の歯への意識は「鎖国状態」


代表歯科医師・生澤のPHPオンライン記事はこちら


■ 在日30年以上のアメリカ人女性の「日本に来て驚いたこと」

日本人の歯のケアについて、どんな印象を受けましたか?

私が日本に来て、最初にショックを受けたことは、多くの日本人が歯のケアに無関心ということでした。

高いお金を出して高価なものを買うのに、その同じ人が歯がないところがあるということがよくあり、長年気にかかっていました。歯は、単なる見た目・審美上の問題ではなく、健康の問題だと誰もが理解していると思っていたのです。

また、若い日本人の子どもたちで歯の矯正治療がとても必要だったり、さらに話すのにも問題があったりして、気の毒に思ったこともたびたびありました。

子どもたちの着ている制服で、お金のかかるエリート学校に行っていることがわかりましたから、両親は矯正治療に問題なくお金を出せたはずです。

ある種の歯並び(注:八重歯)が日本ではかわいいと考えられていると聞きました。テレビに出ている有名なアイドルも同じ歯並びです。

ほかの多くの国々では、歯のケアは健康の基本です。日本の人々もそのように考えるようになるといいと思います。

ご自身のお子さんの歯では、どんなことを気をつけていましたか?

私はもちろん、自分の子どもたちに歯を磨くように教えましたし、口の中を良い衛生状態に保つように、少ししてからフロスのやり方を教えました。

また、1年に2回歯科医院に連れていき、定期検診とプロのクリーニングを受けさせました。歯科医にすすめられて、むし歯を防ぐために歯にコーティング(注:シーラント)もしてもらいました。

大きくなってから、矯正歯科で治療が必要かどうか評価してもらいましたが、幸い大丈夫でした。

私は、歯科医選びは大切だと思っています。アップデートしていないなとか、私たちのためになることを誠実にしてくれていないと感じるときは、躊躇なく歯科医をかえました。

子どもたちには、歯がいい健康状態だということは身体が健康だということを理解してもらいたかったのです。

One thing that struck me when I first came to Japan was what seemed an indifference to dental care by many Japanese people.

I have noticed over the years that people think nothing of spending a great deal of money on luxury goods, but those same people were clearly missing teeth.

I thought everyone understood that this was not just a cosmetic issue but a health one.

I have often felt sorry for adolescent Japanese children whose teeth were so greatly in need of orthodontics, they even had trouble speaking well. I knew that the parents could likely afford correction from the school uniforms the children were wearing indicating the children attended an expensive and elite school.

I have heard that the some forms of crowding are thought to be cute and even famous idols exhibit this.

In many other countries,  dental care is a basic part of healthcare.

I hope that people in Japan come to think so as well.

I, of course, taught my children to brush their teeth and later how to floss to maintain good oral hygiene.  I took them to the dentist twice a year for a check up and professional cleaning. They did have a coating to help prevent decay as it was recommended by their dentist. 

 I think choosing a dentist is important.  I did not hesitate to change dentists when I felt the dentist was not up to date or sincerely acting in our best interests.

I wanted my children to understand that good dental health is good health. 

When they became older, I had them evaluated by an orthodontist to see if any treatment was necessary medically.  Fortunately, none was needed. 

■ 予防先進国・欧米の子どもの歯科事情

デンマーク・シンガポールなどの国では、学校に歯科診療室があり、学校と歯科が密に連携しながら、予防と治療にあたっています。(授業中に歯科受診も可能です)

イギリスでは、歯磨きをモニタリングして、定期的な歯の教育が行われていますし、砂糖税も導入されました。

アメリカでは歯科衛生士が2ヶ月に一回予防のためにやってくる学校もあります。

日本は、歯の教育を受ける機会が少なすぎます!

その結果、、、

実は、在日の欧米人からすると、電車などでの🚃口の臭いはヒドイらしいのです。

■ 在日欧米人が「日本人はオーラルケアを改善してほしい」

アンケートで7割の在日欧米人が、「日本人はオーラルケアを改善してほしい」と回答しました。

→調査の詳細はこちら

たしかに、ときどきハッと凍りつく臭いを発している方がいます。

こういう臭いを関係者は「ペリオ臭」といいます。歯周病のことをペリオというんです。

歯周病にかかっている人のなんと多いことか!

臭いは病気の証。
外国の人に言ってもらわないと、気づかないなんて、悲しいですね😢

海外からみると、驚きの日本人の残念なところでした、、、💦

■ 留学で初めてわかる!日本人の歯への意識は「鎖国状態」

哀しいかな、海外で初めてわかることがあります。

日本人の歯への意識は「鎖国状態」なのです。